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【徹底解説】鍼で「悪い血を出す」って本当?リスクと効果を解説


肩こりや重だるさの原因って、体にたまった“悪い血”が原因なの?


鍼で血を出すとスッキリするって聞いたけど、本当に大丈夫?


カッピングで出た黒い跡って、毒が出た証拠なの?

「鍼で悪い血を出す」ってどういうことなのか解説していくね!
やってはいけないケースとかもあるから最後までみてね。

この記事でわかること

  • 「悪い血」=医学的には何を指す?
  • 刺絡(しらく)と通常の鍼治療の違い
  • 瘀血(おけつ)って本当に出すべき?
  • 刺絡で悪い血を出した人の体験談
  • やってはいけない人・注意が必要な人
  • 安全な施術院の選び方とチェックリスト

    鍼で「悪い血を出す」ってどういうこと?

    東洋医学では、

    血の巡りが悪くなって滞った状態 = 瘀血(おけつ)

    と呼びます。


    これが長く続くと、肩こり・冷え・くすみなどの原因になると考えられています。

    そこで、血流の改善やコリの緩和を目的に「刺絡(しらく)」と呼ばれる、皮膚を浅く傷つけて数滴の血を出す施術が行われることがあります。

    刺絡(しらく) = 皮膚を浅く傷つけて数滴の血を出す施術

    これが鍼で「悪い血を出す」と認識されてるのではないでしょうか。

    「毒素が出た」「黒い血=悪い血」って本当?



    実は、出てくる血の色は、空気に触れたり滞っていた時間で変わるため、必ずしも「黒い=毒」ではありません
    あくまで血行のサインと見ましょう。

    「黒い血が出たから毒が抜けた」とよく聞きますが、

    医学的根拠はありません

    出てくる血が黒っぽく見える理由

    血液の色が黒っぽく見える原因は「酸素量の減少」や「滞留血(古い血)」によるものです

    毒素=本当に出ているの?

    「毒が出た」と感じるのは、血行がよくなったり、スッキリ感を感じた体験によるもの。

    実際に毒素が出たというより、

    巡りの改善を“出た感覚”としてとらえている

    ケースが多いです。

    瘀血(おけつ)は出すべき?出さないほうがいい?

    実は瘀血(おけつ)を「外に出す」必要があるのかどうか、東洋医学と現代医学では考え方がちょっと違います。

    東洋医学

    「巡らせる」のが大事

    そのため東洋医学では、漢方薬(くおけつざい)や鍼(はり)、お灸(きゅう)などで、血の流れを良くしてあげる治療をします。
    つまり「血を出す」のではなく、「滞っている血を巡らせる」「流れを整える」ことがポイントなんですね。

    現代医学

    出さなくてOK

    一方で、現代医学では「瘀血」という言葉自体がありません。

    人の体は、いらなくなったものを肝臓(かんぞう)や腎臓(じんぞう)がちゃんと処理してくれます。
    だから、無理に血を抜いたり、カッピングで血を出したりする必要はないのです。

    ⚫︎こんな意見も...

    鍼・カッピング・刺絡の違いを表で比較!

    施術法方法目的出血刺激の強さ
    通常の鍼ごく細い針を皮膚に刺す自律神経や血流の調整なし基本なし
    カッピング吸引カップで皮膚を吸う血行促進・老廃物排出なし赤紫の跡
    刺絡(しらく)専用の鍼で出血させる瘀血排出・デトックスあり点状の出血やかさぶた

    刺絡・カッピングこんな人は要注意!

    誰でも受けられるわけではありません。以下に当てはまる人は注意が必要です。

    チェックリスト

    • 血をサラサラにする薬(ワルファリンなど)を飲んでいる
    • 貧血や出血傾向がある
    • 妊娠中または妊娠の可能性がある
    • 皮膚疾患・アトピーで炎症がある
    • 高熱・感染症の症状がある



    施術前には必ず体調と服薬を申告しましょう

    鍼・刺絡の安全性|選んでいい施術院の見分け方

    安全な鍼灸院は次のポイントを満たしています。

    チェック項目あるべき対応
    国家資格の有無鍼灸師(はり師・きゅう師)国家資格を持つ
    器具の衛生管理すべて使い捨て鍼を使用・手袋・消毒を徹底
    説明と同意リスク・目的・アフターケアを説明したうえで同意取得
    体調確認事前問診で持病・服薬・妊娠の有無をチェック
    施術後のフォロー入浴・運動・アルコールなど注意点を伝える

    刺絡やカッピングに関する口コミ

    実際に受けた人の声

    ⚫︎カッピング+刺絡

    ⚫︎カッピング

    ※体験には個人差があります。不安な方は必ず事前に相談しましょう。

    よくある質問(Q&A)

    鍼で出血しても大丈夫なの?

    A. 「刺絡」という手技では、少し血を出すのが目的です。
    衛生管理がしっかりした院で行えば、安全とされています。

    カッピングの跡っていつ消える?

    A. だいたい3日〜10日で自然に薄くなります。
    ただし、肌の色や刺激の強さで差が出ることもあります。

    「悪い血を出す」って医学的に正しいの?

    A. 現代医学では「瘀血=悪い血」という定義はありません。
    ですが、血行促進や自律神経の安定といった面で効果を感じる人は多くいます。

    刺絡やカッピングはこんな悩みにおすすめ

    こんな方にオススメ

    • 慢性的な肩こり・首こりで悩んでいる
    • 自律神経が乱れていて眠りが浅い
    • 足が冷えやすく、むくみやすい
    • 東洋医学的なアプローチに興味がある
    • 鍼治療では満足できなかった

    まとめ

    「刺絡で黒い血が出た=悪い血が出た」という表現は、東洋医学的なイメージ表現であり、現代医学では毒素の排出とは必ずしも一致しません。

    とはいえ、刺絡やカッピングによって血流が促進されたり、巡りが良くなったりすることで、身体の軽さやスッキリ感を感じる人が多いのも事実です。

    一方で、安全性や衛生面には注意が必要です。

    未経験者や体質が不安な方は、医療機関や専門の鍼灸師に相談してから施術を受けるのが安心です。

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